
TOEIC900の自分が「uguis ai」英検添削アプリを実際に使ってみた理由
今回は英検で出題されるライティング問題を生成・採点してくれるサービス「uguis.ai」(株式会社教育測定研究所)を使った感想を書いておく。
経緯としてはTOEIC900を達成したものの、まだまだ英語でのアプトプットに不安を感じていた。TOEIC L&Rは、ご存じの通りマークシート形式のため、飽くまで既に書かれた英文から回答を選択する。極論、TOEICにおいては書く力(アウトプット力)は一切求められないともいえる。
「自分の英語力はこの程度でいいのか」という想いがあり、ライティングの訓練に興味を感じていた。ただ、自分でトピックを考え、英文に起こし、ChatGPTに判定させる;わざわざそんな面倒なことも実行できずにいた。そんな中、英検ライティングの添削をしてくれるアプリがあると知り、使ってみたというわけである。
uguis ai の主な機能まとめ:添削以外に便利だと感じたポイント
まずはuguis ai の主な機能から。

瞬時の英文チェック
人間の添削とは違い、なにしろAIなので添削は早く添削ボタンを押してから5~10秒ほどで完了する。添削速度はAI添削の最も優れた点の1つといえる。ただしスピードについては他のAI添削サービスにおいても同じことが言える。UGUIS.AIに関しては、添削スピードが早いうえに改善ポイントの指南(画面UI)も簡潔でみやすい。

学習ログ・改善点フィードバック

学習履歴からいつでも過去の回答にアクセスできる点は便利。復習のほかにも、過去の回答を修正して再度提出できる機能もある。過去の採点を一覧にして俯瞰することで自分の点数やライティングスキルの伸びを実感できる。
英語学習のモチベ維持に役立つ点
無料ユーザーでもログインボーナスで毎日3ポイントもらえるので、問題演習&添削を毎日1セットはできる。例えば英検準1級の筆記問題は所要20分程度なので、忙しい社会人でも無理なく英語学習を習慣にすることができる。これだけで試験通過できるわけではないとはいえ、毎日1問解いていれば上達には十分だろう。
英検・TOEIC学習のどこで役立つ?uguis ai の効果的な使い方
英検ライティング対策での活用例
英検筆記対策については、AIが生成する設問をひたすら解くというシンプルなもの。むしろ筆記添削において、それ以外に使い方がないともいえる。
例題を無限に生成してくれることと、添削の品質が高いことから、試験対策としてはおおいに貢献してくれるだろう。ただし、躍起になって満点を目指す必要はないと思う。
TOEIC SW や日常英作文での使い方
UGUIS.AIでは、試験対策以外にもメールやビジネス文書の添削をしてくれる機能がある。これを使えばTOEIC筆記やその他作文にも対応できる。
初心者でも使えるのか
ユーザーインターフェース(UI)は適度に色分け、整理されており非常に使いやすいと感じた。一度使うだけで充分理解できるだろう。また英検ライティング添削では英検3級~準1級までの難易度が選択できるので、英語初心者でも問題なく使用できるといえる。

uguis ai をおすすめできる人・おすすめしない人
すでに基礎的な英語をある程度履修している、あるいは英検1級を目指している場合は、機能が足りないと感じるだろう。その場合はChatGPTなどで独自の添削を受けるか、レシピーなど包括的な機能をもったサービスを検討したほうがよい。UGUIS.AIは執筆時点2025年11月では英検1級対策に対応していない。
ただし、ここでいう「基礎的な英語」というのは英検1級に満たない場合であり、準1級対策としては十分機能すると考える。筆記対策をしっかりやるうえでは、市販の参考書を買うより、サブスク型のUGUIS.AIのほうがコスパは高い。(ただし、語彙や文法対策などは別途履修の必要がある。)
uguis ai の評判と口コミは本当?利用者の声を整理してみた
SNSやアプリストアでの評価はどうか
ストアでの評価はどうか
筆者が確認した際のStoreレビューは40件ほどしかなかったが、総合的に高評価(Apple Store★4.2)であった。まずは不満の声から見てみる。



初中級者にとっては、AIの回答が高度すぎてついていけないという指摘あり。また、減点理由が不明瞭との声も。減点理由をみて修正を入れてみるが、「一部評価指標で満点を取るのが難しい」というのは筆者も感じたところなので、納得。最後の「学習データが消えた」というのは一時的な不具合のようで、現在は治っているとのこと。続いて好意的なレビューを見てみる。



初期は無料で提供していた時期があったのか、「ALL無料にしては品質が高い」との声あり。ただし現在では無料ユーザーは制限アリのため注意が必要。肝心の添削品質については、ほかの添削アプリユーザーにとっても品質が良いと判断されている。
SNSでの評価はどうか
続いてSNSでの評価を見てみる。全体的に見ると、好意的なレビューとそうでないものが混在している印象。好意的なものについては「添削の品質がいい」という似たような内容ばかりなので、わざわざ掲載しないことにする。
やはり採点にムラがありますね、あまり気にせず人間の添削も受けたほうが良いかも・・・」
2級やってるのですが、流れの同じ例題ばかり・・・
採点にむらがあるという指摘あり。また同じ評価者なので載せていないが「同じ回答を送っても点数が変わる」という指摘もあった。ここは人間だけでなくAIも同じ弱点を抱えているようだ。
また、AIが生成する例題の流れがワンパターンとの指摘もあった。これは「以下の単語を参考に、この問題に対するあなたの意見を○○字以内でまとめなさい」のような問題が乱立することに対する指摘だろう。英語力の向上という意味では、確かに色々なパターンの例題があったほうがよさそう。
一般ユーザーのレビューが確認できたところで、軽くまとめておく。
良い口コミに多いポイント
- 添削の品質が高い
- ワンボタンですぐに結果がわかる
- 極力自分の回答本旨を崩さず修正してくれる
高評価のレビューは、まあ予想できるものだ。特に「添削の品質が高い」ことについては度々目にした。また、回答本旨を崩さないというのも重要で、「指摘に従って修正を加えていったら元の回答と別物になり、参考にならない」という問題を防いでくれる。
悪い口コミ・注意点として挙がる点
- 採点結果にムラがある
- 修正の指摘がよくわからない
- 一部の評価指標で満点を取るのが難しい
「指摘をもとに修正しても満点評価がなかなかもらえない」という指摘も散見された。UGUIS.AIの英検採点で満点を取るには「語彙」「文法」「内容」「構成」の4つですべて満点を取る必要があるが、「内容」の評価が難しく、すべて「理由の説明が不明瞭です」と跳ね返されてしまう。これは筆者も感じたところである。
ただし、勘違いしてはいけないのは、英検においてすべての設問で満点を取る必要はないということである。あくまで語彙文法問題や会話を含めた総合で合格ラインに達するかどうか。そのため無理に総合満点を目指す必要はないだろうと思う。例えば、語彙5文法5内容4構成5であれば、記述以外の問題もあるので、十分合格ラインまでは持っていけるということだ。英検準1級で筆者も試したが、「内容」以外で最高評価を得るのは難しくない。まずは、語彙文法のレベルを上げるために添削を受けるというのが賢い使い方であると思う。
むしろ指摘されるべきは採点ロジックよりも、コンテンツの網羅性(英検対策にフォーカスされており、TOEICやTOEFLなどの問題は出してくれない)点のほうだと思う。このあたりは新しいサービスということもあり、今後のアップデートを待ちたい。
uguis ai の料金は高い?安い?他の英語添削アプリとの比較
料金プランの種類
uguis.aiは「無料会員」「有料会員」の2択である。無料会員に必要なのはメールアドレスくらいだったので登録は30秒程度。有料会員は無制限ですべての機能を使えるようであるが、サブスクで課金登録が必要だ。

コスパの観点から見た評価
2025年11月執筆時点でのuguis.aiの有料会員になった場合の費用は980円/月程度。3か月プランなどもあり、長期間になるほど月あたりの費用は安くなる。
他社アプリ(英語添削系)との料金比較
| サービス | 目安料金 | 強み | 弱み | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| UGUIS.AI | 980円/月 無料あり | 英検&受験特化 | ビジネス英文に弱い/ 試験対策限定的 | 英検3~準1級対策をしたい人 |
| LangCorrect | 無料あり | AIではなくネイティブが直す生きた英文を学べる | 添削に時間がかかる/ 担当によってムラがある | ネイティブ表現を学びたい人/SNSで学習したい人 |
| idiy | 無料あり、有料は月額3,000-4,000円 | 人による添削とAI添削が選べる/英検のほかにもTOEIC対策や日常英語に対応 | 価格が高い | ビジネス・日常・試験全般で英文を綺麗にしたい人 |
| レシピー | 月額:約2,000〜3,000円 | 英文添削以外にも会話、単語学習などほとんどの機能がある/TOEIC,TOEFL対策 | 英検の形式には最適化されていない/契約は3か月から | TOEIC/TOEFL対策をしたい人、会話を学びたい人 |
UGUIS.AIは他社アプリと比較して、英検や受験対策に特化したサービスということがわかる。つまり、これらの試験対策をしたい人か、筆者のように純粋な英語力アップや腕試しをしたい場合は検討してもいいかもしれない。また、機能が少ないためか他社サービスよりも料金が安め。
気になるサービスがある場合は、公式リンクを載せておくので自分で料金をチェックすることをおすすめする。無料で試しに使えるサービスも多い。
結論:uguis ai は無料で充分つかえる英作文アプリ
まとめると、uguis.aiは無料枠で充分つかえる英検対策アプリだといえる。ChatGPTで代替できる点もあるがuguis.aiは添削特化の分、結果の読みやすさが全くちがう。ただし、英検に限らず日常英語スキルアップを目的とした場合は、ChatGPTで充分かもしれない。
検証のため、ChatGPTを添削に使った場合と比較してみる。
以下は英検準一級要約問題とその回答です。answerに記載した内容を添削してください。文法の誤りや、内容精査、要約の妥当性評価、自然な英語の使用を目標とします。また英検で採点された場合、合格レベルかどうかも判定してください。
Instructions: Read the article below and summarize it in your own words as far as possible in English. Suggested length: 60-70 words Write your summary in the space provided below.
と、自分の回答を添えてChatGPTに添削してもらった。回答結果をすべて載せると長いので、添削部分を抜粋してみる。

指摘点としてはもっともらしいが、uguis.aiと比べて色分けやレイアウトが不十分で読みづらい。比較のためにUGUIS.AIの採点を以下に載せるが、その差は歴然である。

英検の問題集は1冊2,000円をこえるものも多くあり、短期集中で合格を狙う(日に何度も筆記問題を解く)ならuguis.aiの有料会員も検討していいだろう。uguis.aiなら月に1,000円ほどで済むのでコストパフォーマンスが全く変わってくる。いくら使い倒しても料金が変わらないところがサブスクのいいところである。


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