part1は写真描写問題が6問出題されます。
Part1はコツがわかれば簡単に全問正解できます。
全問正解のための対策をスコア900の筆者が解説します。
後半に無料の練習問題があるので、実際に解いてみましょう。
概要:写真描写問題のリスニング
問題数:全6問
配点:約30/495点(※1問5点の場合)
ハイスコアを目指す場合、まずはPart1の全問正解を目指そう!
(※ 2016年から、TOEIC Part1の問題数が10問 ⇒ 6問になりました。)
・Part1で全問正解する対策がわかる
・練習問題(無料)で実践して理解できる
TOEIC part1対策について
最初に、Part1でハイスコアを取るために大切なことから説明します。
part1対策の注意点
Part1対策の注意点は、以下です。
・選択肢に迷いすぎない
・聞き取れなくても後の問題に引きずらない
・状態動詞と動作動詞の違いに注意する
順番にみていきましょう。
選択肢に迷いすぎない
TOEIC全般に言えますが、リスニングでは悩んでいる時間はありません。
悩んでいる間に次の選択肢、次の問題と、どんどん進んでいきます。
悩むときは、自分の英語力が足りないのだと割り切って、とりあえずマークしましょう。
勉強していくにつれて捨て問題は減るので、安心してください。
ボクは、公式問題集を時間通りに解きながら慣れていったよ。
・公式問題集で捨てることに慣れる
聞き取れなくても後の問題に引きずらない
精神論で申し訳ないですが、重要なことです。
「選択肢で悩まないこと」と共通しますが、序盤でミスした問題を引きずっていてはハイスコアも取れません。
引きずらないために、ミスした場合の対処方法を用意しておきましょう。
ボクの場合は、「一問ミスしても、余裕で900取れる」と考えて切り替えていたよ。
TOEICでは、一問が約5点と言われることが多く、それが事実なら全体で18問ミスしてもスコア900です。
そう考えると、一問間違えた程度で集中力を落とす方が、遥かにもったいないことに気付きます。
スパッと立ち直って、自分が解ける問題に集中しましょう。
・ミスを引きずらない
動作動詞と状態動詞の違いに注意する
あまり聞きなれない単語かもしれませんが、わかりやすく説明するので安心してください。
動作動詞は、「動作・変化」を表す
動作動詞は、名前の通り「動作・変化を表す動詞」です。
例えば、私はいまこの文章を「書いて」います。
「write」は動作を表すので、動作動詞です。
実はほとんどの動詞は、この「動作動詞」です。
状態動詞は、「感情」「性質」を表す
状態動詞は、「感情」「性質」など動作で表すことができない状態を表す動詞です。
最初は「動作動詞じゃないもの」と考えればOKだよ。
状態動詞の例
例えば、あなたが外交的で明るいとします。
しかし、そのことを私が他人に伝えようと思っても動作では表現しようがありません。
これが「状態動詞」です。
では、なぜこの二つに注意する必要があるのでしょうか。
例えば、あなたは「put on」と「wear」の違いがわかりますか?
画像の女性は「wear」です。
これがわかるとPart1で満点が取れます。
「put on」は動作動詞、つまり「着る動作」をしていることを説明します。
一方、「wear」は状態動詞として使用できます。
「wear」は「すでに着ている状態」を表すことができるわけです。
「put on」と「wear」の違いがわかれば満点
TOEICに話を戻すと、part1の写真をみて、その人が今まさに着ようとしているなら「put on」。
すでに「着ている状態」なら「wear」になります。
このように、TOEICでは微妙な違いを狙ってくる場合があります。
単語の使い方を細かく知っておくことで、引っかけに迷わずに満点を取ることができます。
part1対策のコツ
Part1対策のコツは、以下です。
・写真を先にチェックして単語を予想
・マークはペン先をずらす
写真を先にチェックして単語を予想
part1の基本は、写真を先に見ることです。
さらに、写真に写っているものの単語を頭の中でシミュレートしておくことが大切です。
これは、単語を認識するまでに時間がかかる初心者ほど効果があります。
TOEICでは、放送が流れた瞬間に理解できないのは致命的です。
事前に写真を見た時点で単語を予想しておきましょう。
・写真から単語を予想する
改ページに注意
Part1は6問ですが、3問目は改ページがあります。
出遅れないよう、2問目を素早くマークしたらすぐにページをめくりましょう。
このとき、見開きに4枚の写真があるはずですが、ざっと全体をみて内容を把握しておきましょう。
先読み時間を確保するマークのやり方
先読み時間を守るために、以下を厳守しましょう。
・マーク時間を最小化する
・会話の放送が終わったら即マーク
・聞き逃した問題は即捨てる
・選択肢の先読みに時間を残す
マークのやり方については、以下の記事で解説しているよ。
A~Dにペンをずらす
上記の参考記事で紹介していますが、以下の方法はPart1で特に重要になります。
リスニングでは、マーク箇所にペンを当てて、不正解だと思ったら右にずらします。
この動きを正解が出るまで繰り返すだけです。
リスニング初心者はまずここを練習してみよう。
TOEIC part1対策の練習問題
TOEIC part1の練習問題です。
「再生ボタン」を押すと、すぐに問題が流れます。
(設問は先読みを推奨します。)
(A.)~(D.)の選択肢から正しい応答となっているものを選んでください。
再生ボタンを押すと、すぐに問題が始まります。
準備はいいでしょうか。
いよいよ実践編だね。マークシートがある人はペン先をずらしながら解いてみよう!
手元にマークシートがない人は、以下の記事から印刷できますよ。
(1.)
解答:(D.)
[ script ]
(A.) A vender is selling some merchandize.
(B.) Some chairs are facing the water.
(C.) A vehicle has been parked in a garage.
(D.) Two tabies are covered with clothes.
(2.)
解答:(D.)
[ script ]
(A.) Some umbrellas have fallen on the ground.
(B.) Some stairs lead to the boat.
(C.) A road is being paved by a construction crew.
(D.)Some street lamps are on the road.
(3.)
解答:(A.)
[ script ]
(A.) He’s working at a computer.
(B.) He’s setting a table.
(C.) He’s assembling a desk.
(D.) He’s repairing a building.
(4.)
解答:(C.)
[ script ]
(A.) They’re moving a display case.
(B.) They’re watering some plants.
(C.) They’re walking by the sea.
(D.) They’re riding a bike.
(5.)
解答:(C.)
[ script ]
(A.) A woman is putting on a hat.
(B.) A woman is looking in a mirror.
(C.) A woman is
looking into a telescope.
(D.) Some trees have been planted along a walkway.
(6.)
解答:(A.)
[ script ]
(A.)A hut is on the hill.
(B.)A large tent is being assembled.
(C.)Some trees have been planted along a walkway.
(D.)A hotel stands on a hill.
part1 練習問題の解き方と解説
簡単でしたか?
ここからは、各設問を参照しながら、解き方を解説していきます。
解答をのせているので、まだ解いてない方は、先に回答してからみることをおすすめします。
間違った問題の解説をみるだけでもスコアアップが期待できるね!
part1では単語を予想する
まずは、1問目。
解答:(D.)
[ script ]
(A.) A vender is selling some merchandize.
(B.) Some chairs are facing the water.
(C.) A vehicle has been parked in a garage.
(D.) Two tabies are covered with clothes.
次に、画面に移っているものを挙げてみてください。
「テーブル」「イス」「棚」「サイドテーブル」がありますね。
part1では、音声が流れる前に写真をみて、単語を予想することが基本です。
今回の例題では、
・table
・chair
・shelf
・side-table
こんな感じです。
私がそうだったのですが、初心者は単語力が弱く、急に聞いても、意味の取れない単語があります。
最初から頭の中で、単語(音声)をイメージしておくことで、遥かに有利になります。
複数の言い換えができる単語は、なるべく多くの単語を予測しておく方が正答率が上がります。
・写真から単語を予想する
予想がしづらい問題の対策
解答:(D.)
[ script ]
(A.) Some umbrellas have fallen on the ground.
(B.) Some stairs lead to the boat.
(C.) A road is being paved by a construction crew.
(D.)Some street lamps are on the road.
次の問題は、情報量が多く、登場する単語が予想しづらいですね。
写真に写っているものが多いときは、要注意です。
単語の予想に集中しすぎると、音声を聞き逃してしまいます。
このタイプは、予想を最小限にとどめて音声に集中する方が無難です。
変に予想でヤマを張ってしまうと、裏切られたときにダメージが大きくなります。
深呼吸して、落ち着いていれば大丈夫です。
Part1では、そこまで難しい問題はありません。
・情報が多い場合は予想をそこそこに集中する
人が写っている問題の対策
解答:(A.)
[ script ]
(A.) He’s working at a computer.
(B.) He’s setting a table.
(C.) He’s assembling a desk.
(D.) He’s repairing a building.
今度は、男性が写っていますね。
このタイプの問題は、おいしい得点源です。
ほぼ確実に、以下の単語が出てくるので、聞き取る必要がある単語はほとんどなくなります。
・a man
・He
・his ~(computer, desk)
写っているものもシンプルなので、単語の予想もしやすいと思います。
注意点としては、物が主語の受動態の場合です。
受動態では「He」「a man」などは使われないので、油断すると点数を落としてしまいます。
・人が写っているときは予想しやすい
言い換えの予想で正答率を上げる
解答:(C.)
[ script ]
(A.) They’re moving a display case.
(B.) They’re watering some plants.
(C.) They’re walking by the sea.
(D.) They’re riding a bike.
この問題も、「海」か「男女」に関する単語が出てくると予想できます。
シンプルな写真の場合は、単語の言い換えまで予想しておくと正答率が上がります。
スクリプトは、「They」が使われていますが、「couple」のような単語も予想できますね。
語彙力が増えてくると、予想の精度も上がり結果的に全問正解することができるようになります。
・言い換え表現も予想する
主役アイテムの単語を予測する
解答:(C.)
[ script ]
(A.) A woman is putting on a hat.
(B.) A woman is looking in a mirror.
(C.) A woman is
looking into a telescope.
(D.) Some trees have been planted along a walkway.
今回のように目立つアイテムが写っている問題では、確実にそのアイテムがスクリプトに出てきます。
今回のアイテムは、「望遠鏡」(telescope)です。
基本的な単語ではありますが、TOEICスコア400~500くらいだと、すぐに出てこない場合があります。
その場合は、「望遠鏡」の単語の周囲に使われる単語や動詞を予想しましょう。
「覗く」「持つ」などですね。
主役のアイテムの表現がわからないときは、落ち着いて少しでもできることをやっておきましょう。
・目立つアイテムを予想する
知らない単語が出てくる問題の対策
解答:(A.)
[ script ]
(A.)A hut is on the hill.
(B.)A large tent is being assembled.
(C.)Some trees have been planted along a walkway.
(D.)A hotel stands on a hill.
「小屋」を意味する単語「hut」が少し難しかったでしょうか。
TOEICでは、日常会話で使うような英単語がよく出てきます。
中には、日本の学校で習わないような単語も結構あります。
この辺は、TOEIC対策の参考書で地道に勉強していくほかありません。
ちなみに、公式問題集や市販の問題集の解説欄には、TOEICでよく出題される単語が掲載されています。
問題集を解いた後に、解説の単語を暗記していくようにすると、驚くほどスコアが上がります。
これは実際に筆者が実感した勉強法のひとつです。
・知らない単語が出てくる場合は語彙力を上げるしかない
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