あ行
古代インドにおける自然療法。
ストレス、疾病への適応力を高めるハーブ。
植物がもつ、窒素を含む化合物の総称。塩基性であることが多く、少量で強い生理作用を示す。カフェイン、モルヒネ。
アントシアニジン、アントシアニジン配糖体。pHによって赤~紫を呈色する水溶性の植物色素。抗酸化作用が注目される。
ライフサイクルを一年で終える植物。
すい臓で分泌され、血中のグルコースを利用するホルモン。血糖値を一定に保つ。
病原体の侵入時に細胞で生成分泌されるタンパク質。ターゲットを死滅させる免疫活性に関与。
浸出油。植物を油で加熱処理して、脂溶性成分を抽出したもの。保管のため通常、ろ過などにより植物は取り除く。
水やエタノール(溶剤)を用いてハーブの有効成分を抽出したもの。
卵巣で生成されるホルモン群。女性ホルモンを誘導するものを「エストロゲン様物質」。
ハーブを利用した液体に砂糖やハチミツを加え、飲みやすくしたもの。
細胞や組織などに発生した有害な刺激に対する免疫反応。血流が増加するため、腫れや発赤を生じることがある。
か行
「大和本草」の著者。江戸時代に中国から伝わった名著「本草綱目」に記載のある700種におよぶ植物にさらに500種以上を加え「大和本草」を刊行。植物の薬効についての記載を主とした。
学名が同じ植物でも、生育環境によって含有する成分が異なる種。虫の多い地域で育ったハーブは昆虫忌避作用のある化学成分を多く含む、など。ケモタイプ。
茎や枝に対して、花が配列している形態。形状によって穂状花序、傘型なら散形花序、というようにどのように花がついているかを示す。
緑茶などに含まれる強力な抗酸化作用をもつポリフェノールの一種。
植物に含まれる脂溶性色素。抗酸化作用を持ち、赤、黄、オレンジなどの呈色を示す。ハーブではカレンデュラ。
日光に過敏になる作用。
吸入剤。温めた浸剤などを鼻腔から吸い込むこと。揮発性の芳香成分をもつハーブを使用する。
肝臓を守る作用。
回復作用のある栄養を含み活力を生む。
気管や気管支から粘液を除く作用。
ハーブを使用してはいけない場合のこと。利用前に必ず知っておいたほうがいい。チンキや煎剤など使い方によっても変わるので注意。
寄生虫を駆除する作用。虫下し。
消化器系のガスを排出する作用。
血液凝固を抑制する。バニラの香りがするため香料にも使われる。
抗がん、抗炎症作用のある抗酸化物質。ウコンに含まれる。
毒性のある物質や、不要物を身体から取り除く作用。
発熱を抑える作用。
胃痛の緩和、胃の活動を活性化する作用。
ハーブを甘いシロップに漬けたイギリスの伝統的な飲み物。水に薄めて飲用にするほか、料理やお菓子に使う。
炎症や老化を引き起こすフリーラジカルの影響を軽減する作用。
化学反応に必要なタンパク質。熱により機能を失う。
地下で成長する植物の茎。
さ行
植物に含まれる配糖体の一種。界面活性作用があり、水にさらすと石鹸のような泡がたつ。名前は「sapo:石鹸」から。抗炎症、去痰、鎮咳など。ハーブではタイムが代表。
人体に摂取するとサリチル酸となる。サリチル酸は鎮痛、解熱剤として使われるアスピリンにつかわれる化合物である。
子宮の筋収縮によりそのはたらきや分娩を促進する薬剤。
ハーブを温めた布やガーゼで痛みや腫れのある部位を覆う。
肝細胞を毒素から保護する。ミルクシスルに含まれる。
組織を引き締める作用。化学物質の分泌、出血のコントロールに利用される作用。
植物地上部に形成する球根。
神経系を落ち着かせ、正常に戻す。
浸剤とも。ハーブティー。
環が結合した構造の化合物。コレステロール、エストロゲン、プロゲステロン、テストステロン、コルチゾン、ビタミンDなど。
ハーブなどに含まれる疎水、芳香、揮発性をもつ油。アロマオイル、スプレー、香水に利用される。リラックス、集中力強化など、ハーブによって得られる効果が変わる。ラベンダー、ローズマリー、レモンバーム、ほか多数。
植物に含まれるテルペン系化合物。肝臓の腺分泌促進、抗アレルギー、抗けいれん、抗炎症の作用があるとされる。
1850~1940年、米国の医療運動。医師は米国薬局方に頼り、エキナセアなどのハーブを取り入れたとされる。
情緒、思考、行動などのさまざまな機能に関与する神経伝達物質。
煎剤(Decocion)とは、ハーブの根、樹皮、実、種子など堅い部位から有効成分を煮出したもの。浸剤よりも有効成分を多く抽出できる一方、一部の成分や芳香を熱により破壊するため、煎剤に向かないハーブもある。
木質部をまったく、もしくは少ししか持たない植物をさす。単年性に多い。
た行
単鎖の鎖を形成する糖質の一種。細胞壁に存在することが多い。
3年、あるいはそれ以上生育する植物。
フェノール類、ポリフェノール、フラボノイドなどに分類される化合物群。デンプンなどと結合する。収斂作用、渋味をもつ。小さな傷口や子宮からの出血、炎症や膨張、粘膜の乾燥、下痢にもちいられる。ブドウ、柿のほかにもセントジョンズワート、ラズベリーリーフなどのハーブにも含まれる。革のなめしに使われ、レストランでワインの説明書きに「なめし革の風味」と書かれることがある。
チンキ(ティンクチャー:Tincture)は、ハーブをアルコールなどに漬けて有効成分を抽出したもの。代表的には40度 以上のスピリッツやウオッカなどが使用される。
浸出や煎剤にくらべて、濃縮した効果があり少量の使用がしやすいのが特徴。ハーブティーで得られにくい脂溶性成分を抽出でき、長めに保存ができる。チンキは、水やお湯でうすめて使用する。アルコールを使用するため、妊娠中や持病がある方は避けた方がよい。雑菌繁殖をさけるため、低い度数のアルコール使用は避けた方が無難。チンキ用のオーガニックエタノールが市販されている。
また、アルコールは避けるべき場合もあるため、グリセロールや酢を使うこともある。
痛みを軽減、緩和する作用。鎮痛剤。
Pedanius Dioscorides(西暦40年頃~90年頃)「薬物誌」の著者。ネロ皇帝の時代に軍医であったとされ、各地をまわり薬理知識を吸収していった。彼の集大成ともいうべき「薬物誌」は死後1500年間、ヨーロッパに影響を与え続けた。無論、後世の大家への影響も計り知れないものがある。
植物が生成する炭化水素化合物の一群。テルペノイドという誘導体とあわせ、多くの植物の精油の主成分。
脳やその他部位の循環作用を活性化する成分。神経細胞の防御作用が期待される。
人体において重要な役割をもつ、糖に覆われたタンパク質。免疫系を例にあげると、免疫反応に関わるほぼすべての主役化合物が糖タンパク質でできている。
動作、注意、学習など、脳の快感系に関わる神経伝達物質。
皮膚にうすく塗り痛みを軽くする液状の薬剤。軟膏やクリームは油分の違いによって呼称が変わる。
テルペン類に含まれる化合物。
な行
保湿や炎症緩和のため、肌に使用する油(脂)。ハーブの精油を使用することもある。
ライフサイクルを2年で終える植物。花は2年目に咲くことが多い。
皮膚などにすり込んで用いる薬剤。
は行
植物の二次代謝産物。グリコン、アグリコンの部位に分かれた構造をもつが、効能はアグリコンにあり選択性がある。薬効の高いものが多い反面、毒性の高いハーブもある。
体温を下げ、老廃物や余計な水分の排出によりむくみの解消を目指す。
ハーブを調合して外用に塗布するもの。フレッシュや乾燥ハーブを濡らしたものなどを用いる。
植物に含まれる化学物質。
植物エストロゲン。非ステロイド系化合物の一種。人体でエストロゲンに似た作用を示す。
植物ステロール。植物に含まれ、コレステロール値を下げる。
植物に色、芳香、薬効をそなえるフェノール由来の化合物群。
細胞に体液が滞ることによって生じる腫れ。
すべての維管束植物にふくまれる化合物群。ハーブによって、抗酸化作用、鎮痛、抗アレルギー、利尿など、薬効と大きな関連がある。ベリー類に含まれるアンシアニンやタンニンはフラボノイドの一種。
反応性が高く、生体内でほかの分子を酸化させることで知られる。細胞、組織の損傷に関与する。
ギンコー、緑茶、クランベリーなどに含まれる主要なポリフェーノール。冠動脈疾患のリスク低下に関与するとされる。
科学者、医師、薬剤師などで構成される非営利団体が作成している薬局方。
植物の細胞壁から抽出できる多糖。ジャムやゼリー作りにつかわれる。
植物の分類階級で亜種の下に表記(var.)される。花の色などの違いを表現する。
血流を刺激して熱や皮膚の赤みを引き起こすこと。
19世紀、ドイツ人医師サミュエル・ハーネマンが体系化した概念。ギリシャ語、Homoios:似たような、Pathos:苦痛 から。不調の原因と似たものを摂ることで不調を直そうとする考え方を類似の法則という。科学的には議論の余地があるため、歴史概念として理解したほうが無難。
ま行
や行
医薬品の一覧表、調合法を記載した書籍。行政当局によって作られることが多い。
ら行
ヒドロキシ酸から生成される化合物。
毎年葉を落とす性質。落葉樹。
植物の細胞壁を構成する化合物群。ホルモン代謝への影響、抗がん作用が期待される。
尿量をふやす作用。
植物(動物)に含まれ、抗体様の作用をもつ物質。細菌を凝集、沈殿させる。
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